『となりのトトロ』は見れば見るほどいろいろな発見があります。知れば知るほどおもしろいです。人生の指針や子育てのヒントが見つかります。ちょっと一休みしたいときは「となりのトトロ」を改めて見てみましょう。
まずは、あらすじをご覧ください。
あらすじ
少し不思議なかわいいファンタジーのはじまり
小学生のサツキとその妹のメイは田舎に引っ越してきます。お父さんとサツキとメイの三人で三輪に荷物を積んで引っ越し。引っ越し先の家は、ちょっと不思議。
お父さんに2階の窓を開けるように頼まれて家の中を探検するサツキとメイ。台所にある勝手口の扉を開けると「ぶわー」っとまっくろい生き物が物陰に逃げていき、二人はびっくり。
どうにか二階の窓を開けた後、メイはまっくろい生き物見つけます。どうにか、まっくろい生き物を捕まえたメイは1階に降りお父さんとサツキに報告しにいきます。報告しようと走っているメイは廊下で何かにぶつかります。
顔を上げるとおばあさんが。逃げるメイはサツキにまっくろい生き物を捕まえたと報告し手を広げますがそこには何もいなく、ただ手が煤で真っ黒に汚れています。それを見たおばあさんは妖怪「ススワラシ」の仕業だと教えてくれます。
それが、「となりのトトロ」の少し不思議な可愛いファンタジーの始まりとなるかわいいおばけ「まっくろくろすけ」との出会いです。
トトロとの出会い
メイは、サツキが学校に行っている間に不思議な生き物を見つけます。白くて小さくてフクロウみたいな形をしています。消えたり現れたりしながら歩いています。その生き物を追いかけていくと、青い一回り大きい生き物が現れます。楽しくなったメイは二匹を追いかけていくと、いつの間にか大きな木の下についていました。大きな木の下には穴が開いています。メイはその穴を覗きこみます。奥を見ようとしたメイは、足を踏み外してその穴に転げ落ちてしまいます。転げ落ちた先には追いかけてきた生き物を何倍も大きくしたねずみ色の生き物が寝ていました。メイが「あなたは、名前はなあに」と聞くと、その生き物は三文字何かを叫びました。メイは、生き物の口の形から「トトロ」と言っていると判断し、その生き物を「トトロ」と名付けます。これが、メイと「トトロ」との出会いです。
メイ迷子になる
お母さんが病気で帰れなくなったという知らせを聞いてメイ。いてもたってもいられなくなり畑で採ったとうもろこしをお母さんに届けに病院に向かう。そのことに気づいたサツキはメイを探すが見つからない。その後は・・・映画をみてください。
「となりのトトロ」の登場人物
サツキ 草壁サツキ 声:日高のり子
メイ 草壁メイ 声:坂本千夏
お父さん 草壁タツオ 声:糸井重里
お母さん 草壁靖子(くさかべやすこ)声:島本須美
トトロ 声:高木均
ネコバス 声:龍田直樹
おばあちゃん 声:北林谷栄
カンタ(大垣勘太) 声:雨笠利幸
カンタの母 声:丸山裕子
ミチコ(みっちゃん) 声:神代智恵
草刈りしているおじさん 声:千葉繁
「となりのトトロ」の秘話
当初、となりのトトロはサツキ一人の話だった。
最初は、サツキは一人っ子だった!メイの誕生は宮崎駿監督の意外な思いつき。メイは最初からいない設定だった。
もともと「となりのトトロ」は60分だったが、同時上映の「蛍の墓」が60分が90分になったので、「じゃあ、トトロも80分以上にしよう」という事になった。
増えた20分をどうしようか悩んだ末に、宮崎駿監督が「主人公を姉妹にすれば、20分くらい延びるだろう」と思い付き、サツキとメイの姉妹の話となった。
サツキとメイの二人の話でなければ、迷子のメイを見つけて二人がネコバスの前で再開する感動シーンも生まれなかった。今の時代では、考えられないことですね。
この時代の映画の凄さ、ジブリの凄さは、どんなピンチもチェンスに変えるところですね。
サツキとメイの名前がサツキ(5月)とメイ(MAY=五月)というのもこのあたりからきているのでしょうね。
トトロの本名・名前は?
初期の設定では名前が違っていて名前は「ミミンズク」でした。「トトロ」はメイがつけた名前です。
トトロの年齢は何歳?
大トトロの年齢は、1300さいくらい。
中トトロの年齢は、600さいくらい。
小トトロの年齢は、100さいくらい。
まっくろくろすけの本名は?
まっくろくろすけはサツキがメイに教えた名前で
実は「ススワタリ」という名前がある。
実は、まっくろくろすけの声はビグミー族だった
「ワキャ」という声は、久石讓がアフリカのビグミー族の声をサンプルして作った。
「となりのトトロ2」!?「となりのトトロ」には続編がある
「メイと子猫バス」という続編がある。
「メイと子猫バス」は三鷹ジブリの森美術館で短編映画として上映されている。
短編映画は複数あり、時期によって見れる映画が違うので事前に確認が必要。
トトロに似ている鐘乳石がある
石垣島鍾乳洞の中にトトロに似ている鐘乳石がある
トトロの木がある
トトロの形に似ている木がある
「となりのトトロ」と「パンダコパンダ」のストーリーに似ている
高畑勲監督のパンダコパンダでは、主人公のミミちゃんがコパンダの迷子になったパンちゃんを探す話が存在します。また、パンちゃんを学校に連れて行く話もあります。
「となりのトトロ」でもサツキがメイを学校に連れて行くシーンやメイが迷子になります。
「トトロ」は子供の寂しい時に助けてくれる
トトロが現れる時はサツキとメイが寂しいときに現れます。
メイとトトロの出会いではメイが一人で家で遊んでいる時にトトロに出会います。
メイとサツキがトトロに出会うのはお父さんを待っているバス停でトトロに出会います。
そして、最後にトトロに出会うのはメイがいなくなって、お父さんもいなくサツキが心細くなりトトロに助けを求めます。
トトロの英題は「My Neighbor Totoro」
「My Neighbor Totoro」は日本語だと「私の隣人のトトロ」です。
となりのトトロの舞台と言われている場所
「狭山」
埼玉県所沢市から東京都東村山市にかけて広がる狭山丘陵。
狭山丘陵に「となりのトトロ」に登場する地名に似た場所が存在することからとなりのトトロの舞台と言われています。宮崎駿監督が所沢市に住んでいたため、宮崎駿監督に馴染みのある風景でもあります。
サツキとメイの引越しのシーンに「狭山茶」の張り紙が貼られた箱が登場します。
「松郷」→埼玉県所沢市松郷
サツキとメイが住んでいる「松郷」は所沢市に同じ地名があります。
「七国山病院」→東京都東村山市八国山
サツキとメイのお母さんが入院していた「七国山病院」に似た「八国山」という地名が東京都の東村山市にあります。
となりのトトロ裏設定
トトロはおばけではなく実は、神様だった。
トトロは、塚森にある神木(大クスの木)に住んでいる。
そのことから、トトロが大クスの神木の神様と考えられる。
猫バスは、神様の公共交通機関だった。
猫バスはが移動するのは、稲荷前、トトロの住む大クスの木、お地蔵様、病院と
神様のいる所を移動している。
そのことから神様は猫バスを公共交通機関としていると考えられる。
メイのモデルは実は宮崎駿
宮崎駿監督がメイのモデルは自分だとふとこぼしたことがあるそうです。
「猫バスの巣」がある
「猫バス」はサツキとメイを送り届けた後に行き再表示が「す」=「巣」に変わります。
「となりのトトロ」の名言
「このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。」キャッチコピー
引用:映画「となりのトトロ」
「忘れものを、届けにきました」キャッチコピー
引用:映画「となりのトトロ」
「(家を見て)ぼろぉ」メイ
引用:映画「となりのトトロ」
「(庭にて)アワワワワ」サツキ・メイ
引用:映画「となりのトトロ」
「まっくろくろすけ、でておいで 出ないと目玉をほじくるぞ」
サツキ・メイ
引用:映画「となりのトトロ」
「おばけ屋敷に 住むのが子供の時からお父さんの夢だったんだ」お父さん
引用:映画「となりのトトロ」
「お母さん お化け屋敷スキ?」メイ「 もちろん! 早く退院して お化けに会いたいわ」お母さん.
引用:映画「となりのトトロ」
「あなたはだあれ、まっくろくろすけ?」メイ
引用:映画「となりのトトロ」
「夢だけど夢じゃ無かった」サツキ・メイ
引用:映画「となりのトトロ」
「笑うとおっかないのは逃げちゃうから」お父さん
引用:映画「となりのトトロ」
「となりのトトロ」の謎
お母さんの病気
作中では、病名は出ていません。諸説では、結核だと言われています。宮崎アニメの中では「風立ちぬ」のヒロインも結核という設定です。
お父さんの職業は考古学の教授
サツキとメイのお父さんは、平日から家にいます。何をしているのか、職業が謎なお父さんですが、職業の設定は、大学の考古学教授です。映画の中でもお父さんに電話をしているときに「考古学研究室の草壁をお願いします」と呼び出しています。
どんぐりの発芽「夢だけど夢じゃなかった」の謎
トトロからもらったどんぐりはトトロが庭に訪ねてきた時に巨木に変わるが次の朝起きたら、芽だけ出ているという謎のシーンがあります。このシーンは、「となりのトトロ」の中でも非常に難解な場面です。ただ、「夢だけど夢じゃなかった」という言葉で全てが片付かせる宮崎駿監督の 脚本がすごいというしか無いです。
小トトロだけ消えたり現れたりする謎
小トトロだけ消えたり現れたりするのは何故か。あくまで考察ですが、小トトロはまだおばけとして未熟なので「うまく消えることができなかった」と考えるのが妥当だと思います。映画の中でも小トトロが自分が見られているのに気づいて慌てるというシーンがあります。ちなみに、このことについてどこでも明確な回答はされてないと思います。
サツキとメイの家の元々の持ち主とは
サツキとメイの家は、平屋の日本住宅を改装して見た目は洋風の建物にしている。 しかし、洋風部分の柱も腐ってきているので改装されたのは相当前である。設定の昭和30年。柱が腐るのは築30年以降ということを考慮すると、もしかすると、大正時代に洋風に改装された建物ということになる。大正時代に西洋建築を建てることができたのは西洋人か、相当身分の高い人になる。

メイだけ家族の中で髪の色が違う謎
この謎の手がかりになるのは、「メイ」と崖の上の「ポニョ」がそっくりであるということだけです。
一家はなぜ引っ越しを急いでいたのかの謎
「こんなに早く引っ越さなければ、家の手入れもできたのになぁ」とおばあちゃんが言っており一家は引っ越しを急いでいたことがわかります。お母さんの病気が急に悪くなったのかもしれません。
トトロの都市伝説の真実
すべての都市伝説の答えはこの絵にあります。
(出典:amazon.co.jp)
この絵は映画のポスターです。
種明かしをすると、そもそもこの映画のポスターを作った時には「となりのトトロ」はサツキ一人の物語でした。
ということは、ストーリーもサツキと一人がトトロと出会う物語だったのです。最初にメイはいなかった。ストーリーに妹のメイを追加した。
このことで都市伝説の謎が解けます。サツキとメイの影が無いのは、影を入れる余裕が無かった。
都市伝説については、スタジオジブリも宮崎駿監督も否定をしています。
信じるか信じないかはあなた次第です。
ジブリアニメと日本昔話
浦島太郎的タイムスリップ
「となりのトトロ」には時間軸のズレや時間の遡りなどが発生する。
となりのトトロは物語の構成上、日本の昔話に登場する「神隠し」「かくれ里」に影響されているようです。
「神隠し」とは子供がある日いなくなり、どんだけ探してもいないがある日ひょっこり出てくるといった話。「かくれ里」とは、山の中で迷うと見たことも無い里にたどり着き、歓迎されるのだが、一度自分の家に帰ると二度とその里に行くことができないといったもの。
ジブリパークで「となりのトトロ」のアトラクション
2020年オープンの話が出ているジブリパークではトトロのトトロはどんなアトラクションとなるのでしょうか。